3課 段落と前後の関係

接続詞に関しては以下を参照
日本語の接続詞
日本語の接続詞 問題集

練習1

正しい接続詞を選びなさい。

A そこで、 B といっても、 C したがって、 D だからといって

実験費は高い。 (答え)何度も失敗はできない。

実験費は高い。 (答え)寄付を集めることにした。

実験費は高い。 (答え)借金するわけにはいかない。

実験費は高い。 (答え)予算の範囲内だ。

A そのため、 B というのは、 C といっても、 D にもかかわらず

実験は今回もうまくいかなかった。 (答え)もう実験のお金がもらえなくなってしまった。

実験は今回もうまくいかなかった。 (答え)チャンスが全くなくなったわけではない。

実験は今回もうまくいかなかった。 (答え)もう一度お金を出してくれる人がいる。

実験は今回もうまくいかなかった。 (答え)天気が悪かったからである。

A 一方、 B すると、 C ところが、 D したがって

私たちは今までとは実験方法を変えてみた。 (答え)今度はうまくいった。

私たちは今までとは実験方法を変えてみた。 (答え)やはり結果は同じだった。

私たちは今までとは実験方法を変えてみた。 (答え)王さんたちは実験方法ではなく、実験の時期を変えた。

私たちは今までとは実験方法を変えてみた。 (答え)かかった費用も時間も前回とは異なる。

A また、 B しかも、 C つまり、 D もっとも

田中さんは毎日2時間残業をしている。 (答え)1週間10時間の残業である。

田中さんは毎日2時間残業をしている。 (答え)エアコンがない部屋だ。

田中さんは毎日2時間残業をしている。 (答え)仕事は単純なのだが。

田中さんは毎日2時間残業をしている。 (答え)土曜日にはボランティア活動をしている。

A あるいは、 B その上、 C ただし、 D つまり

この工場では毎週月曜日の朝8時から工場長の話を聞かなければならない。 (答え)仕事が始まる前に朝礼があるのだ。

この工場では毎週月曜日の朝8時から工場長の話を聞かなければならない。 (答え)9時からラジオ体操をやらされる。

この工場では毎週月曜日の朝8時から工場長の話を聞かなければならない。 (答え)小さい子供がいる人は出席しなくてもいい。

この工場では毎週月曜日の朝8時から工場長の話を聞かなければならない。 (答え)1ヶ月に一度の学習会に出るのでもいい。

練習2

段落の構成 1 : 作文を書くとき、いくつかの段落に分けて書くことが大切である。 一つの段落には一つの内容を書くようにすると、分かりやすい文章になる。

2 : 一つの段落は普通、いくつかの分から成り立っている。 一つの段落には、一番言いたいことをはっきり述べる文、 つまり中心文を一つ書く。 そのほかに、その中心文を補足的に説明して説得力をもたせるための文、 つまり、支持文を書く。

3 : 支持文として、中心文に出てくる言葉を 例、理由、根拠など示して具体的に説明すると、いい段落になる。

上の説明を参考にして、「インターネットの便利な点」という内容で1つの段落を作りなさい。

インターネットは、
答え

インターネットはもう人間の生活に入り込んできたと思う。インターネットのおかげで、 ビデオチャットやネットゲームをすることや、電子メールを送ることのほか、 買い物、ホテルの予約、また勉強など、いろいろなことができる。 新しい知識や、知りたい情報もインターネットで調べられる。家にいながらにして 世界中のニュースをすぐ知ることができる。インターネットがこんな便利になったから、 インターネットなしの生活はもう考えられないと思う。

練習3

文章の構成

三段式 : 序論、本文、結論

私の父

私の父は、○○という会社で、販売部長をしている。今年57歳だから、まもなく退職だ。 父は毎朝私たちよりも早く会社に出かけ、家に帰るのも夜遅くなることが多い。 母はそんな父の健康を心配しているが、父は「退職したら、のんびりするよ」と笑うだけだ。(序論)

父は会社では責任感が強くて、恐い部長だと言われているそうだ。 しかし、家庭ではとてもやさしい父で、子どものころ、休みの日にはよく私を公園に連れて行ってくれた。 しかし、この数年、父の仕事が忙しくて、いっしょに外出する機会も少なくなった。(本論)

私は今年の10月に大学を卒業する。これまで、私たちのために一生懸命働いてくれた父に心から感謝している。 これからは、両親にも恩返したいと思っている。だから、父には体に気をつけて、ぜひ長生きしてほしいと思う。(結論)

四段式 : 起承転結

子どものころの夢

小学校の先生に、「あなたは将来何になりたいですか?」というテーマで作文を書けと言われて、とても困ったことがある。 というのは私にはこれといった「夢」がなかったからだ。 (起)

それで、私は「保育園の先生になりたい」と書いたが、それは保育園の時の先生がやさしくて、大好きだったからだ。 誰でもそうかもしれないが、私も子どものころは身近にいて、大好きな人に憧れていた。 (承)

今、私は大学生になった。確かに、子どものころの夢を追い続け、宇宙に行ったり、 オリンピックで金メダルを取ったりする人もいる。しかし、たいていは、自分にはそんな才能もないし、 失敗したら取り返しがつかないと思って、諦めてしまうのではないだろうか。 (転)

今の私は、平凡でもいいから、生活を楽しみながら、自分らしく生きていきたいと思っている。 それが私にとって、一番幸せに近い道だと思うのだ。 (結)

次の文章を3つの段落に分けなさい。

今、日本ではペットを飼っている人が増えている。このいわゆるペットブームは1980年代後半に始まった。 生活に余裕が出てきた人が「可愛い動物、珍しい動物をそばに置きたい」という気持ちを持つようになったのである。 しかし、ペットブームのかげで、無責任な飼い方をする人や他人に迷惑をかける人も少なくない。 飼い主の家から逃げ出した動物、捨てられた犬、猫などの話は飼い主の無責任さの表れである。 ペットの人気は最近一層高まっている。命があり、感情もある動物を飼うのだから、飼う方も責任を持たなければならない。 ペットも飼い主も平和な生活が保てるように、飼い方、接し方を改めて考える必要があると思う。

答え

今、日本ではペットを飼っている人が増えている。このいわゆるペットブームは1980年代後半に始まった。 生活に余裕が出てきた人が「可愛い動物、珍しい動物をそばに置きたい」という気持ちを持つようになったのである。

しかし、ペットブームのかげで、無責任な飼い方をする人や他人に迷惑をかける人も少なくない。 飼い主の家から逃げ出した動物、捨てられた犬、猫などの話は飼い主の無責任さの表れである。

ペットの人気は最近一層高まっている。命があり、感情もある動物を飼うのだから、飼う方も責任を持たなければならない。 ペットも飼い主も平和な生活が保てるように、飼い方、接し方を改めて考える必要があると思う。

次の文章を4つの段落に分けなさい。

最近、「ストレス」という言葉をよく聞く。 ストレスで眠れないとか、ストレスで痩せてしまった、のように使われる。 ストレスとは体や心に負担がかかっている状態のことである。 ストレスが続くと心身に悪い影響が出てくる。 例えば、疲れやすくなる、イライラする、眠れなくなる、食欲がなくなる、頑張る気力がなくなる、などである。 ストレスの原因は多くの場合、仕事や人間関係などだろう。 ストレスから心身を守るためには、その原因を見つけて追い払ってしまうのが一番いい。 しかし、現代の生活ではストレスの原因を完全になくすことは難しい。 だから、ストレス状態でも心身の健康が保てるように、時々はストレスを忘れる工夫をすることが大切だ。 方法は人によってそれぞれ違う。"自分に合った無理のない方法を見つけよう。

答え

最近、「ストレス」という言葉をよく聞く。 ストレスで眠れないとか、ストレスで痩せてしまった、のように使われる。 ストレスとは体や心に負担がかかっている状態のことである。

ストレスが続くと心身に悪い影響が出てくる。 例えば、疲れやすくなる、イライラする、眠れなくなる、食欲がなくなる、頑張る気力がなくなる、などである。

ストレスの原因は多くの場合、仕事や人間関係などだろう。 ストレスから心身を守るためには、その原因を見つけて追い払ってしまうのが一番いい。 しかし、現代の生活ではストレスの原因を完全になくすことは難しい。

だから、ストレス状態でも心身の健康が保てるように、時々はストレスを忘れる工夫をすることが大切だ。 方法は人によってそれぞれ違う。"自分に合った無理のない方法を見つけよう。