【日本語の文体】敬体と常体の違い

名詞

  1. 春節は中国人にとって最も重要な祝日敬体

    春節は中国人にとって最も重要な祝日常体

    春節は中国人にとって最も重要な祝日常体

  2. この地域は、1万年前は海敬体

    この地域は、1万年前は海常体

    この地域は、1万年前は海常体

  3. 私のストレス解消法はひとりで散歩をすること敬体

    私のストレス解消法はひとりで散歩をすること常体

    私のストレス解消法はひとりで散歩をすること常体

  4. 水は人間が生きるために欠かせないもの敬体

    水は人間が生きるために欠かせないもの常体

    水は人間が生きるために欠かせないもの常体

  5. データは破壊されました。ウィルスに感染したの敬体

    データは破壊されました。ウィルスに感染したの常体

    データは破壊されました。ウィルスに感染したの常体

形容詞

  1. 春のキャンパスは大変美しい敬体

    春のキャンパスは大変美しい常体

  2. 今年の12月は例年より気温が低かった敬体

    今年の12月は例年より気温が低かった常体

形容動詞

  1. 放課後の教室はとても静か敬体

    放課後の教室はとても静か常体

    放課後の教室はとても静か常体

  2. この問題は非常に複雑敬体

    この問題は非常に複雑常体

    この問題は非常に複雑常体

動詞

  1. 毎日食堂で朝食を敬体

    毎日食堂で朝食を常体

    每天在食堂吃早饭。

  2. 昨夜は遅くまで敬体

    昨夜は遅くまで常体

    我昨晚学习到很晚。

  3. このままでは試験に落ちる可能性が敬体

    このままでは試験に落ちる可能性が常体

    你再这样下去就有可能考试不及格。

  4. 湖北省には海が敬体

    湖北省には海が常体

    湖北没有海。

  5. 昨日は運動会で授業が敬体

    昨日は運動会で授業が常体

    因为昨天是运动会所以没有课。

その他

複文

  1. 今日は雨が降って敬体が、練習を敬体

    今日は雨が降って常体が、練習を常体

    今天下雨了,但是练习了。

  2. この問題は複雑敬体が、何とか解決敬体

    この問題は複雑常体が、何とか解決常体

    这个问题很复杂,但总算解决了。

推論、意思などの形

  1. この問題についてはあとで考えることに敬体

    この問題についてはあとで考えることに常体

    关于这个问题我们以后再考虑吧。

  2. 若者の間でどんなことが流行しているの敬体

    若者の間でどんなことが流行しているの常体

    年轻人之间流行着什么样的事情呢。

単語に現れる文体の差

  1. そんな小さな可能性について 考える必要は ないでしょう

    そのような小さな可能性について 考える必要は ないだろう

    そのようなわずかな可能性について 考慮する必要は あるまい

  2. ですが、私は そんな意見には反対 です

    だが、私は そのような意見には反対

    しかし、私は そのような意見には反対 である

  3. ですから私たちは自然環境を無視して生活することは できません

    だから私たちは自然環境を無視して生活することは できない

    したがって我々はは自然環境を無視して生活することは できない

  4. その日は雨 でしたから、いつもより渋滞して いました

    その日は雨 だったので、いつもより渋滞して いた

    その日は雨 だったため、いつもより渋滞して いた

  5. 彼は著書の中で2年間の留学生活は とても充実していたと 言っています

    彼は著書の中で2年間の留学生活は とても充実していたと 言っている

    彼は著書の中で2年間の留学生活は 非常に充実していたと 述べている

  6. 換気を しないで火を使うのは とても危ないです

    換気を しないで火を使うのは とても危ない

    換気を せずに火を使うのは 非常に危険だ

練習問題

次の文章を常体にしましょう

昨日、日本語スピーチ大会がありました。私はまだスピーチをする自信はありませんでしたから、出場しませんでした。 でも、仲良しの先輩が出ると聞いて見に行きました。 先輩のスピーチは本当にすばらしかったです。大勢の聴衆に向けて、自分の考えを堂々と発表していました。 私もいつか、あのような心のこもったスピーチができるようになりたいです。

次の文章を敬体にしましょう

成功とは何だろうか。この質問に対する答えは、人によって違うと思う。 しかし、ほとんどの人が成功したいと思っているのは間違いないだろう。 書店に行けば、どうすれば成功するのかが書かれた本が山積みになっているし、 「成功の秘決」などをテーマにした講演会はいつも多くの人を集めている。

しかし、私の経験から言えることは、成功のために必要なものは他人から学ぶより、 自分が失敗体験を繰り返すことで学ぶ場合の方が、はるかに多いということだ。(中略)

成功のための秘決があるとしたら、それは「どれだけ真剣に行動し続けるか」 にかかっているのではないだろうか。人の目を気にしないくらい努力して、 それでもうまくいかない時、恥ずかしくて惨めな気持ちになるかもしれない。 しかし、そこから私たちはかけがえのないものを学ぶのだ。 そんな経験こそが、本で読んだことや、他人から聞いた話からは得ることのできない栄養となる。 そして、後になれば、その苦しかった経験は、実は失敗ではなかったということに気付くはずだ。